リフォームを考えたら、どの様に進めていくのかを全11話にまとめました。
全11話の紹介はコチラにまとめました。
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リフォーム会社のピックアップ
やみくもに情報収集するのは混乱し、そもそものリフォームの主旨がブレてしまうこともあります。
間違ったところに資料請求して、断りづらくなり契約してしまった!など聞いたこともあります。
シリーズ第6話【リフォーム会社の情報収集】で気になる会社をピックアップしたと思います。
これから選定するにあたり、どのように会社を絞っていくか例をあげて説明していきます。
例題1
今回の計画は、間取り変更を兼ねたリフォームを考えています。
1階部分をメインに、今ある和室を潰してLDKにして、将来1階で住めるような寝室を考えています。ついでに水回りもすべてキレイにしたい。
メンテナンスとして、外回りは調査してもらい、悪いところは直したい。
予算があれば2階にクローゼットを作りたい。
このような計画とします。
この場合、間取り変更が伴うとなれば、柱を抜いたりすることも必要になり、建物の強度確認が必要になります。
外回りの工事も考えると複数の建設業種の作業となります。
前々回の【リフォーム会社の種類の把握】で説明したように、リフォーム会社の分類分けの表で見ます。
表の ”C.耐震補強・間取り変更” 欄を見て、◎と○(ピンク部分)がおすすめとなります。
間取りの変更を伴うリフォームは、新築より難易度の高いことが多いのです。
リフォームの目的や種類、方法の違いや依頼者の求めている内容を把握して、適切なアドバイスが必要です。
1つずつ紐をとくように進めていく必要が有ります。
そう考えると、実績、技術、知識、信頼、保証が、しっかりした所を選びたいですよね。
表でいう、①住宅メーカー等、②リフォーム専門店、③設計事務所 がおすすめとなります。
注意点ですが、①住宅メーカー等とありますが、住宅メーカーは自社の家の構造が決まっています。
木造のリフォームをするのに鉄骨系のハウスメーカーに依頼するのは注意が必要です。
例題2
今回の計画は、築30年でリフォームは一度もしていない。メンテナンスで外壁の塗装を15年ほど前に一度した程度です。
30年経ったので家を見てもらって悪いところはメンテナンスしたい。
ついでに部屋をキレイにしたい。間取りは問題ないので変更しなくてもいい。
水回りもすべてキレイにしたい。
この場合は、間取り変更がなければ構造的な確認は不要です。
しかし30年間でメンテナンスは外壁だけなのでキッチリと信頼できるところで調査してもらいたいところです。
前々回の【リフォーム会社の種類の把握】で説明したように、リフォーム会社の分類分けの表で見ます。
表の ”F.間取り変更のないリフォーム” 欄を見て、◎と○(ピンク部分)がおすすめとなります。
今回の場合は、30年メンテナンスしていない所です。業者からの調査・提案力が大切です。
すぐに予算の話や、こちらからの気になるところの改善提案だけでは心配です。
リフォームしたあとに別の所で問題が発生し、あの時にしておけば…と後で余計な出費となるかもしれません。
そのようなことも考えておきましょう。
間取りの変更がないのでバランスでいうと②リフォーム専門店、④設備・建材メーカー、代理店となります。
しっかりと建物調査したいのであれば、①住宅メーカー等も入れておきましょう。
価格面と対応の違いを確認するために、⑤設備工事店、⑦家電・ホームセンター等も確認しておくと良いです。
最後に、△だからダメという訳ではありません。
△だとしても紹介などは間違いないことです。紹介する側も後で何かあると困るわけですから、素直に良かったから紹介してくれると思います。
選別の手順
リフォーム会社を選別して資料請求する手順を説明します。
手順
・7つの分類会社からピックアップ
・ピックアップした会社を全体で見て選別
・資料請求する
これから行いたいリフォームの内容に対して、7つの分類の会社で確認。
分類された◎の業種から、2社又は3社程ピックアップ
○の業種からは、1社又は2社ピックアップ
そうすると10社以上になると思います。
次に
10社以上の会社を10〜5社に選別します。
理由は、資料請求する際はタダで資料はもらえないからです。
エッ有料なの? もちろん資料は無料と思います。
資料をもらうためには相手に情報(氏名・住所など)を教えなければならないからです。
また、その情報には必須項目がたくさんあり結構面倒な場合が有ります。
下記は、ある会社の資料請求の際の入力内容です。
ある会社の参考例
※必須項目のみ記します
- 名前
- ふりがな
- 年齢
- 郵便番号
- 送付先住所
- 電話番号
- メールアドレス
- このサイトを知ったきっかけ
- 建物種別
- リフォーム予定物件
- リフォーム予定時期
- ご検討内容(選択式)
- 希望予算
これだけの情報を教える必要が有ります。
10社近く同じようなアンケートを答えなければなりません。
またこの情報によって、今後DMやTEL伺いなどが始まります。
そう考えると、はじめから不要な会社は除いたほうがいいと思います。
この部分はあくまで個人判断です。
選別が終わりましたら、いよいよ資料請求です。
■資料請求時に注意とアドバイス
先程の説明のように資料請求するとDMやTEL伺いなどが始まります。
問題なければそれで良いのですが、しつこいと面倒です。
ですから、アンケートの時点で最初に伝えておくと良いと思います。
注意とアドバイス
・アンケートの時点で最初に伝えておく。
・アンケートの回答の内容は統一しておく。
・1冊のノートを作る。
アンケートには必ずご意見・ご要望欄があると思います。
そこに下記の参考例のように記入すればいいです。
アンケートご要望参考記入例
慣れ親しんだ我が家をリフォームしようと考えだしたところです。
今のところはいろいろな会社の資料を集めているところです。
資料送付の程、よろしく願いいたします。
資料などを見て参考にしたいと思っていますので、連絡やダイレクトメール等は差し控えていただくと助かります。
ゆっくりと考えて2,3社で進めていきたいと思います。
進展するときは、こちらよりご連絡いたしますので、ご配慮願います。
このように少し丁寧に書いておくと相手も丁寧に対応すると思います。
ポイントは、こちらは嘘をついていない、正直に伝えているところです。
こうしておくと、相手の姿勢も伺うことができて会社の姿勢の判断材料にもなります。
次に、アンケートの回答の内容は統一しておく。
よくあることですが、たくさんの応対をするとどこに何を言ったか忘れてしまいます。内容を統一しておくほうがいいです。
最後に、これからリフォームを進めていくにあたり、1冊のノートを作りましょう。
日記のような書き方で結構です。時系列がわかるようにすると良いです。
分類や会社別に分ける必要も有りません。その日に起こったことを書き残すだけです。
理由
・会社の対応が確認出来る
・どこに何を言ったか忘れてしまう
・言った言わないに必ずなる
・時系列がわかる
会社の対応とは、例で説明すると
○月○日 A社、B社、C社に資料請求のメールをする。
○月○日 B社から資料が届く。
○月○日 C社から資料が届く、補足資料なども添付有り。
この様なちょっとした事ですが、記録しておくのです。選別の判断材料になります。
これから商談になると、A社には〇〇、B社には△△、C社には○△ と違う依頼をすることも有ります。
その様な場合にどこに何を言ったかわかるようにしておくと良いです。
また大切な商談の中、必ず言った言わないになります。
これはとても嫌な気分になることです。特に相手に自信満々で聞いていないと言われてしまうと、本当は違うのにそうなのかと思い込んでしまう事もあります。
そうならない為にも記録しておくと良いです。
リフォームの打合せは、訂正や変更が多いです。変更の前後がわからなくなるので、時系列でまとめておくと良いです。
■まとめ
資料請求をすることでリフォーム会社と繋がることになります。
これからはそれぞれの会社が受注のために営業してくることでしょう。
不要な連絡や、たくさんのダイレクトメールにうんざりするかもしれません。
受注のためなら有ること無いこと言ってくる業者もいると思います。
また会社はいい感じでも、担当者によって大きく変わります。
多くの会社で営業ノルマが有ることも頭に入れ、営業担当者を見ましょう。
でもそんなネガティブな事ばかり考えても楽しくないですよね。
「これから明るい生活の第一歩」をスタートさせたと思って取り組めば楽しいと思います。
次回は、資料が揃ったらいよいよ行動です。
その行動について説明したいと思います。
『リフォームを考えたら学べるブログ』は、
リフォームするなら絶対に失敗したくない!を念頭に考えて発信しています。
インターネットで調べても、企業宣伝や紹介サイトばかりです。
もっと中立的でユーザー目線のものがあればいいと思い、私の経験と知っていることを皆さんに情報発信しています。
リフォームについて学んでいただけるような場所を作りたくて、
『リフォームを考えたら学べるブログ』を作りました。
今後もリフォームについて発信していきます。どうぞ、よろしくおねがいします。
参考になったことなど有りましたら教えていただけると今後の励みになります。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
次は、リフォームを考えたらシリーズ第8話
【カタログが届いたら】どうすれば? です。
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