リフォームするなら絶対に失敗したくない!
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リフォームについて学んでいただけるような場所を作りたくて、
『リフォームを考えたら学べるブログ』を立ち上げました。
どうぞ、よろしくおねがいします。
今回は、内閣府が高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果から、抜粋して高齢者の状況とリフォームについて考えてみたいと思います。
Table of Contents
内閣府が高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果をみて
参考サイト・引用
内閣府HP 高齢社会対策 高齢社会対策に関する調査
https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/h30/zentai/index.html
調査の目的
一般高齢者の 意識に関する総合的な調査を行う「高齢社会対策総合調査」を施策分野別に原則5年毎に計画 的に実施している。本年度においては、施策分野別に行ってきた調査のうち、「高齢者の住宅と生活環境」に関 する実態と意識を把握する
調査期間:平成30年11月17日~平成30年12月9日
全国の 60 歳以上、男女あわせて 3,000 人の調査員による面接聴取法
■基本的な生活の状況について
生きがい(喜びや楽しみ)を感じている程度について質問
「十分感じている」「多少感じている」の感じている人を合わせると82.7%の人が感じている。
健康状態が良ければ「感じている」も高くなるので、健康状態によって変わる部分はあるようです。
住宅における健康的に過ごせる環境づくりも重要で考えていきたいところです。
暑さ、寒さ対策や転倒などの事故防止対策など考えられます。
完治が見込めない病気の場合に迎えたい最後の場所についての質問
半数の人が、自宅を望んでいます。
やはり何か有った時は、家族のそばにいたいことと住み慣れた我が家に最後までいたい気持ちになると思います。
実際は、家族の協力や、自宅の設備などの体勢を整えないと難しい面があると思います。
食事ができるベットや近くにトイレがある環境、手すり、浴室までの導線、車イスの通行など、一連のバリアフリーリフォームが必要にもなります。
住宅の情報に関する事項
現在の住まいの居住年数についての質問
築31年以上の持ち家比率は54.9%、賃貸住宅22.3%です。
築30年までは同じような比率で、半分以上が、築31年以上にお住まいです。
その中で、建替えを考える人は、次の世代に住宅を渡せるあてのある方や、資金に余裕のある人と考えられます。
一般的な場合はこのまま過ごすか、メンテナンスの必要な部分を直しながら過ごすことになります。あと残りがリフォームの考えになると思います。
リフォームするのであれば、築40年以上の建物については、構造的な補強は考えたいです。
昭和56年(1981)に建築基準法の改正があり、住宅の耐震性能基準がこの年度を境に変わっているからです。
住まいの住居形態についての質問
戸建て、マンションの持ち家比率を合わせると、88.2%となり60歳以上になると持ち家比率が非常に高いです。
メンテナンスのことやその資金の計画を考えておく必要があります。
戸建ての場合や屋根、外壁、防水のメンテナンスが10年~15年目単位では必要になってきます。満床と同じように、個人として共益費や修繕積立金のような考えがあるといいですね。
現在の住居で困っていることについての質問
困っている内容で多かった順にあげていきます。
- 住まいが古くなり傷んでいる
- 住宅の構造(段差や階段)や造りが高齢者には使いにくい
- 住宅が広すぎて管理が大変
- 台所、便所、浴室などの設備が使いにくい
- 住宅に関する経済的負担が思い
- 日当たりや風通しが悪い
お住まいの住宅で困っていることの解決方法
現在の住宅で困っている人に解決方法を聞いたところの回答で多かった順にあげていきます。
- リフォーム:37%
- 現世帯ごとに新しい住居への入居:6.8%
- 子・孫、その他の家族との同居:5.8%
- 介護サービスの利用:5.7%
- サービス付き高齢者向け住宅への入居:4.6%
- 介護施設への入居:4.4%
- その他:14.1%
- わからない:21.7%
圧倒的にリフォームが多かったのですが、裏を返せばリフォームで解決できることが多いということにも取れます。
この問題で考えられることとして
資金の問題、相談先がわからない、など実際の行動まで起こさずに終わってしまっていることも多いのではないでしょうか。
重要なのは、プロの目で問題点を見ての意見と実際いくらぐらい掛かるのかを確認しておくことです。
最低この時点まで行い、それからどうするべきか考えると将来の計画も立てやすくなります。
今後も住み続けるために必要な改修についての質問
回答で多かった順にあげていきます。
- 手すりを設置する
- 床や通路面の段差解消
- 浴槽を入りやすいものへ取り替える
- ブザーの設置など防犯設備や緊急通報のための装置を設置する
- 住宅から公道に出るまでをバリアフリーにする
- 浴室やトイレに暖房装置を設置する
- 床や通路面の材料の変更(滑りにくい材質 への取り替え等)
- 寝室とトイレの位置など間取りの変更をする
ここであがってくる内容は、住宅や建築に関して詳しくない人の知識の中での回答になります。
実際には、専門家と話しする中で、本質の違う面が発見できたり、違う方法や現時点で解決できる方法も見つかるかもしれないです。
いろいろな意見を聞いてみることをおすすめします。
体が虚弱化した時に住みたい住宅についての質問
回答で多かった順にあげていきます。
在宅できるなら、在宅を考える人が半数以上です。
子供と同居や近居の意向についての質問
子供との関係は重要で、同居も市区は近居を望む人は、73.4%になります。
同居と近居では、同居を望む方が少し多いことは以外でした。
同居を望む傾向は年齢が上がるに連れてそうなるようです。60代では近居が多い。
自分がなくなった後の現在の住まいの見込みについての質問
66.8%の多さは以外でしたが、パートナーがいるのでパートナーがそのまま住むのは自然なことです。
パートナーがいない場合どうなるかが知りたい状況です。
核家族化が進み、地方の場合はそのまま子供が住むとはいかなくなるケースが多くなります。
その際は売却、賃貸などの選択肢になるのだと思います。
今お住いの住居に引き継ぎ手がいない場合は、今の生活に無理をせずに、自分の使いやすいようにリフォームして最後まで快適で豊かな生活を送る方法も考えてもいいのではないでしょうか。
最後に
今回は、高齢者の住宅と生活環境に関する調査から気になる部分を抜き出して考えてみました。
人生100年時代が現実に感じ取れたのですが、まだ住宅環境は追いついていないように思います。
高齢期の健康で快適な暮らしのための住まい改修ガイドラインが2019年3月に発表されました。
その中で、高齢期を迎える前の可能な限り早い段階で、高齢期の住まいや住ま い方を選択することが重要とされています。
元気な内に、まだ余裕のある内にこれからの私たちの住宅の住み方を考えて、対策しておくべきと考えます。
最後に、リフォームするなら絶対に失敗したくない! を念頭にして考え、
今後もリフォームについて発信していきます。
参考になったことなど有りましたら教えていただけると今後の励みになります。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。