リフォームを考えたら、どの様に進めていくのかを全11話にまとめました。
全11話の紹介はコチラにまとめました。
リフォームの流れ
- 認知
- 検討開始
- 実施決意
- 情報収集開始
- 条件整理
- 資料請求
- 会社・相談会訪問
- 営業担当接触
- 現場見学会訪問
- 建物調査
- プラン・見積り提示
- 契約
リフォームを進めていく上で、この様な流れになっていきます。
これから説明する内容は、step7の段階からstep10 建物調査へとなります。
Table of Contents
会社・相談会訪問
資料請求までは後で勧誘の連絡やメール、DMなどの応対がめんどうになるので直接的な接触を避けてきました。
3~5社に絞った、ここからはその応対の覚悟を決めましょう。
会社訪問といっても、どうすれば良いのかわからないですよね、まずはカタログにある連絡先に電話もしくはメールで訪問したい日時を連絡します。
事務所となると重苦しい場合は、イベント情報などが各社ホームページに載せているので最寄りの相談会に予約するのでも結構です。
私が思うには、これから自分の大切な家を決めるにあたり、その会社の雰囲気を確認することは重要です。
一度は事務所を見ておく方が良いでしょう。
■予め予約する
前回の会社訪問のことでも少し説明しましたが、なぜ事前に予約が必要?
自分の都合で勝手に行くことは良くないの?
と疑問に思うかもしれません。
理由は、訪問して最初に付いた営業担当が今後あなたの担当になる場合がほとんどだからです。
できればいい人に当たりたいものです。
しかし、いい営業担当は忙しいです。事務所に居ることも少なくなるので巡り合う確率が少なくなります。
また営業所の長は売れる人にお客様をつけて契約してもらいたいものです。
そう考えると、突然訪問するよりも連絡を入れて予約するほうが良いのです。
ただ会社によって営業担当の付け方は違ってきます。
- 事務所やショールームに専門の受付がいて、とりあえずは受付が対応し、内容を見て担当者を付けるパターン。
- 受付などはなく、当番で営業担当が対応するパターン。この場合はその当番が担当者として対応する場合が多い。
- 資料請求時点で担当者が決まっているパターン。資料請求以降すでに営業活動が始まっており、その担当が自分の顧客としてDMやお手紙などでアプローチしている。
受付での対応
少し嫌な話をします。
会社訪問で、私達はその会社を品定めする目的があります。
同じく、相手側も同じように顧客を見ているのです。
『ひやかし、見込み顧客、長期顧客、話にならない顧客』なのかを見ています。
話の中にその判断をする質問がでてきます。優秀な担当はその話し方がスムーズです。
お客様ではありますが、相手も商売であることを理解して、こちらは堂々とした姿勢で進めていきましょう。
リフォームするにあたって1冊のノートを作りましょう。
今回も時系列で、気になったこと、良かったことなどメモしておきましょう。
今回の会社訪問で2つのパターンが考えられます。
2つのパターン
1つ目は、これから3社に絞る為の選別を兼ねているパターン。
2つ目は、資料請求段階ですでに3社に絞っているパターン。
それぞれのパターンで説明します。
2つに共通でいえることですが、相手に伝える情報は同じ条件にしましょう。
理由は、後で比較しやすいからです。
これから3社に絞る為の選別を兼ねているパターン
最初の訪問ではこちらからの情報はさらけ出さなくていいです。
理由は、こちらも相手を見る必要があるからです。5社訪問して3社に絞るためです。
まずは普通に会社説明と特徴を聞きます。
その後は相手側から質問があるので普通に回答します。
だいたいはアンケート用紙があるので、そのアンケートには正直に回答しましょう。
施工時期、予算については、相手の1番関心な事項です。
特に金額は今後の提案に響いてくるので注意しましょう。複数チェックして「これから検討」とでも追記するのがいいと思います。
今までに話してきた内容に照らして、信頼できそうな会社を選びましょう。
資料請求段階で3社に絞っている。
どうしても心の中に「安くしたい」との思いが働きます。そのために駆け引きをしてしまうのです。
自身が経営者や自営業で駆け引きに慣れていればそれでも構わないですが、相手はその道の営業マンです。駆け引きはお見通しのはずです。
基本正直に伝えたほうがいいと思います。
受付ではアンケートがあるので、そのアンケートには正直に回答しましょう。
施工時期、予算については、相手の1番関心な事項です。特に金額は今後の提案に響いてくるので注意しましょう。複数チェックして「これから検討」とでも追記するのがいいと思います。
リフォームしたい動機などは記入しておくといいと思います。
これから接触する営業担当は、まずはこのアンケートをきっかけに話を進めてくるはずです。
営業担当接触
これから、大切な家を見てくれる担当になるかもしれない人です。重要です!
リフォーム会社を選んだ理由で、お金以外の1位が「担当者の雰囲気が良かったから」と聞きます。
でも、私達はその様な感覚だけで判断は禁物!じっくりと観察して本質を見ていきましょう。
人は最初の3秒の印象で「好き」「嫌い」「誠実そう」など判断します。
それも大切ですが、大切な家を見てもらう人を探すため、そこはじっくり付き合って考えましょう。
いい営業担当といっても、【会社にとっていい】・【顧客にとっていい】などありますが、一般的に言われるいい営業とは「四方よし」と言われている人です。
「四方よし」
- 売りてよし:会社、営業成績
- 買い手よし:お客様
- 世間よし:社会、地域
- 関係者よし:業者さん、大工さん
こんな担当者にあたるといいですね
では、私たち「買い手」にとっていいリフォーム担当とは?
いい人、優しい人、値引きしてくれる人、そんなことより、
このリフォームの価値を見いだしてくれる人であり、約束を守る人です。
価値を見出すとは
どれぐらい大切か、どれぐらい役に立つのか、ことがらの程度や値打ちを見つけ出す
この視点できっちりと見ていきましょう。
そのためには、きっちりと情報を伝える必要があります。
あと前回説明しました「カタログでの選定基準」の11項目で確認できていない所は確認しておきましょう。
特に、分業制か一貫担当制かによっては、営業担当以外の人も確認が必要です。
選定基準
- 会社の規模、売上
- 会社の創業、リフォーム業を始めた時期
- 建設業の許可、取得業種
- 建築士の在籍(一級・二級)
- 加盟団体
- 施工実績(棟数・売上)
- アフターサービス、保証
- 自社施工か下請け業者制か
- 分業制か一貫担当制か
- 施工エリア、自宅から事務所までの距離
- 施工事例が好みに合っているか
断ることも考え先に了解を得る
リフォームの計画で1番嫌なことは、断ることです。
今まで一生懸命我が家のために時間を費やした担当者に断りを入れることです。
3社に現場調査したなら最低でも2社断らねばなりません。これはかなりのストレスにもなります。
そうならないように上手に断る方法を説明します。
- 最初に複数の会社と検討することを伝えておく
- 何をもって判断するのか、判断基準を伝えておく
- 最終的には1社に決めるので、別の会社を選んだ場合は申し訳ないが、それでも最後まで打合せに協力してもらえるか?と確認しておく
- 断るときははっきりとその旨を伝える
できれば現場調査依頼する前に伝えておきましょう
こうしておくと、最後そうなった場合に、最初に説明していましたが…といえます。
現場見学会訪問
現場見学会には必ず行きましょう。
「四方よし」の関係者よしの確認にもなります。
現場見学会に行くメリット
メリット
・うわべではなく、中身の確認が出来る
・工事中の住みながら、仮住まい、の判断が出来る
・これからの計画の知識が得られる
・近隣に対する配慮など想像出来る
・会社選別の判断材料が得られる
・仕事の精度、度量が見れる
うわべではなく、中身の確認が出来る
完成したうわべの部分に目が行くが、中身が大切です。
現場見学会では、どのように工事されているのか中身の確認が出来ます。
中身を見ておくと、今後見積りがでた時に工事内容と金額の想像がしやすいです。
工事中の住みながら、仮住まい、の判断が出来る
頭の中で、【住みながら】【仮住まい】の判断は難しいです。
住みながら工事にすると経済的にかなり助かることですが、肉体的、精神的にこたえます。
後で後悔しても遅いので、実際に現場をみて想像して見ると正しい判断が出来ると思います。
また会社によって、住みながら工事の工夫がされていると思うので、その様な相談も出来ると思います。
これからの計画の知識が得られる
『柱、梁、ダクトスペースがあるからこの計画は難しい。』
などと言われてもピーンと来ないですよね、そんなことも百聞は一見で、建物の作りを見ておくとよくわかります。
電気配線の仕組みやコンセントがどうなっているのかなど、たくさんの知識が得られます。
近隣に対する配慮など想像出来る
隣でリフォーム工事をしていたなどの経験があれば近隣の気持ちがわかると思います。
自分の家のことでさえ我慢し難い騒音や振動、悪臭が、他人のことでそうなればなおさらです。
仮設トイレの目隠し、駐車場の車対策、飛散防止対策、側溝のつまり対策など各社どのようにしているか確認しましょう。
業者は工事中だけの関係ですが、依頼者はリフォーム後も長いお付き合いをしなければなりません。
人間関係がおかしくならないように配慮してくれる会社を選ばなければなりません。
会社選別の判断材料が得られる
近隣に対する配慮もそうですが、工事中の現場を見ることで会社の姿勢がわかります。
一貫担当制の会社の場合は、その担当の現場を見るようにしましょう。
いくつかチェックポイントを紹介します。
チェックポイント
- 足場の組まれているような現場であれば、シートがはだけていないか、破れているようなシートを使っていないか
- 門から玄関までの通路の養生がしっかりしているか、また植木などの養生もされているか
- 安全警鐘するような標識が随所されているか、整理整頓されているか
- ヘルメットを被って作業しているか、喫煙体制はどうなっているか
- 工程がわかるところに掲示されているか、管理体制や緊急時連絡が表示されているか
- 産廃処分は分別しているか、整然としているか
- 建物内の養生方法、工事区分と工事しない区分の管理方法
この様なことは一般常識のルールです。ルールの徹底が出来ない会社に、大切な家を任せることが出来るのか、考えないといけないです。
わからないときは、この内容を質問すればいいです。
きっちり答えられなければ、すこし疑わなければなりません。
もし建築主さんとお話出来るようであればお話することをおすすめします。
見学会をさせてくれるお客様なので、いろいろ教えてくれるかもしれません。
仕事の精度、度量が見れる
釘やビスを打つ感覚などよく見ると面白いです。
きっちりした大工さんはその様な間隔が均等です。わざわざ印を付けて作業する人もいます。
その様な仕事してくれると気持ちのいいものです。
大工さんの使っている道具などの整頓状況等で品質の判断材料になります。
現場調査依頼する
会社訪問から営業担当と接触して現場見学会に参加してみて、任しても良さそうな会社が有りましたか?
5社でなければ6社目と探すしかないと思います。
大手ハウスメーカーとリフォーム会社との違いもわかったでしょうか?
今後3社に現場調査をしてもらうことになります。
ある程度会社の種類が絞れているなら、同じ種類の会社で2社と違う種類の会社で1社依頼してみるのはいかがですか。
例)ハウスメーカー1社、リフォーム会社2社 など
まとめ
会社訪問から現場見学会訪問までの流れを説明したので、今回のポイントをまとめました。
まとめ
・訪問は事前に予約する。
・1冊のノートを作り時系列にメモする。
・会社訪問で2つのパターン(3社に絞る為の選別、3社に絞っている)
・駆け引きをせず基本正直に伝える。
・上手に断る方法
・大切なのは、リフォームの価値を見いだしてくれる人であり、約束を守る人です。
・現場見学会には必ず行きましょう。
次回は、
建物調査について説明します。
リフォームする側もされる側もこの建物調査は最重要な部分です。
建物調査にあたり、大切なポイントなど説明したいと思います。
『リフォームを考えたら学べるブログ』は、
リフォームするなら絶対に失敗したくない!を念頭に考えて発信しています。
インターネットで調べても、企業宣伝や紹介サイトばかりです。
もっと中立的でユーザー目線のものがあればいいと思い、私の経験と知っていることを皆さんに情報発信しています。
リフォームについて学んでいただけるような場所を作りたくて、
『リフォームを考えたら学べるブログ』を作りました。
今後もリフォームについて発信していきます。どうぞ、よろしくおねがいします。
参考になったことなど有りましたら教えていただけると今後の励みになります。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
次は、
リフォームを考えたらシリーズ第10話
契約までの流れ③ 建物調査 です。
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