リフォームするなら絶対に失敗したくない!
インターネットで調べても、企業宣伝や紹介サイトばかりです。
もっと中立に、ユーザー目線のものがあればいいと思い、私の経験と知っていることを皆さんに情報発信しています。
リフォームについて学んでいただけるような場所を作りたくて、
『リフォームを考えたら学べるブログ』を立ち上げました。
どうぞ、よろしくおねがいします。
今回は、【リフォーム現場】工事について!『心配ごと・確認・対処法』につて紹介したいと思います。
Table of Contents
工事の心配ごと
いざ工事に入るとなったときに心配することがたくさん出てきます。
- 現場に携わる職人さんと話してもいいのか
- 毎日お茶出し必要なのか
- 近隣挨拶ほどうすべき
- 工事中家にいなければならないのか
- 荷物のこと・貴重品のこと
- 作業開始時間。終了時間
などなどキリがなく出てきて不安になります。
本来は契約までに確認しておくと良かったのですが、契約の時は他のことで精一杯でそこまで思いつかないのが普通です。
工事にかかるまでに確認しておくことをキッチリして工事にかかってから、「思っていたことと違う」とトラブルにならないようにしたいものです。
ここで重要となってくるのが、『現場監督』です。
現場監督とはお客様と職人さんの橋渡しを担ってくれる人でもあり、契約という約束を遵守するように進めてくれる人でもあります。
リフォームの場合、営業担当者が現場監督も兼ねている場合も多いようです。
大きな会社でよくあることは、責任のなすりつけです。
このことは営業の問題、このことは工事の問題と割り切って仕事をしてしまいます。
理由は、お互いこの物件だけではなく、何軒も掛け持ちして忙しいからです。
どちらかに伝えても、上手く伝わらないケースもあります。
契約をした会社の現場の管理責任者を明確にしておくとが、工事を始める最初のポイントです。
この『現場監督』との人間関係をうまくしていくことがこれから工事を勧めていく上でカギを握ります。
先に述べた心配事も、じっくり相談して進めていきましょう。上手く相談に乗ってくれるはずです。
できるだけ工事が始まるまでに疑問は解消しておきましょう。
工事の段取りを組んでから、その問題で予定や準備が狂ってしまうことは現場監督として一番困ることです。事前なら快く相談に乗ってくれるはずです。
まずは、みなさんも『現場(施工)管理とは?』について知っておくとこれから始まる現場のことが理解できて、工事中の嫌なことも気分が違うようになると思います。
現場(施工)管理とは?
現場管理の表現が、施工管理など色々とあり悩むと思います。
また施工管理責任者、現場監督とも聞きますが、何が違うのかわからないと思うのでまとめておきます。
■施工管理責任者と現場監督の違い
いろいろな場面で施工管理や現場監督などと聞くことがあります。この二つのは同じなのか、まったくの別物なのかどちらがより責任力が高いのか、またどう呼べばいいかわからないと思います。
事実上は同じです。施工管理職・現場監督は、現場の統括責任を担います。
現場監督というと、その個の現場の監督のイメージがあります。
工事現場で働く作業員たちの仕事を監督し、統括する立場です。
工事には必ず工期と完成期限が設けられており、工期内で終わらせることが契約で約束されています。
施工管理職はこの工期内で終わらせられるようスケジュールや、材料・作業員の調整を行います。また、工事に対する原価や工事現場の環境を整える仕事なども担っています。
この2つは事実上は同じです。施工管理職・現場監督は、現場の統括責任を担います。
現場監督というと、その個の現場の監督のイメージがあります。
会社によって、同じ施工管理職でも事務方業務と現場業務を分けて「施工管理と現場監督」とわけているところもあります。
特にリフォームの場合、現場の規模が大きくないので、常駐でその現場の管理をしません。
複数の現場を掛け持って管理するので施工管理と呼ばれることが多いと思います。
■現場監督(施工管理責任者)とは
安全衛生管理者でもあり、主任技術者であり、ディレクターです。
会社の違う現場の下請け業者の人たちを取りまとめる元請けとして、現場の安全衛生面、労働災害を防止する責任者。
工事現場の施工の技術上の管理をつかさどり、施工計画をつくり、工程管理、品質管理、施工に従事するものの技術上の指導・監督を行う。
国家資格または実務経験が必要。
請負金額や発注金額により、法的に配置義務がある。
リフオームの場合、大半が法的義務の配置は該当しない。
しかし、契約上の内容や法律上のこと、品質上などは守らなくてはいけないので心配は不要です。(ただし悪質業者はいると思います)
■リフォーム現場の現場管理とは?
現場管理のしごとで重要なことは、大きく4つのカテゴリーになります。
- 安全管理
- 工事管理(品質)
- 工程管理
- 予算管理
安全管理
リフォームの場合、新築と違うことは『お客様や家族の人が現場で暮らしている』ことです。
普通以上に安全に配慮する必要があります。
暮らしの改善の為にリフォームするのに、怪我をして不自由なことになるなど許されないことです。環境を整えることが重要です。
- 現場の安全管理
- 近隣・第三者の安全管理
- 天候などの自然災害
- 事故や災害発生の対処
考えられること
すべての現場に入る人の危険防止の配慮
廃棄物や工具、溶接や喫煙など引火による火災防止
搬入車両の車による事故の配慮
通学時間帯の配慮、現場侵入防止措置
現場からの飛散防止処置、カバー
気象変更による災害の事前対策、災害防止
事故発生時の緊急連絡体勢、救急搬送、現場確認体勢
工事管理(品質)
見た目などきれいに仕上がっているかの確認も重要ですが、中身の確認を怠らないこと。
- 施工業者の管理
- 材料・製品の管理
- 各種検査の管理
- 顧客への進捗・出来高報告
考えられること
工事指示、進行の確認、品質状況の確認
納品依頼、納品物の確認
現場マナー、清掃後片付け指示・確認
着手前確認、中間検査、工事完了検査
検査手続き、検査立ち会い
隠蔽写真、状況報告等の資料整理
顧客対応(変更・追加・代替え案)
顧客への状況報告
工程管理
工事が段取り良くスムーズに行えるように納期や納品手配から工事の順序、乗り込み日の指定など。外廻りの天候に左右される工事は余裕を見ておく。関連業種との調整など迅速な対応が必要。
変更がある場合、業者だけでなく、顧客にも報告が必要。
- 工程表の作成
- 工事の発注・進捗確認
- 顧客進捗報告
考えられること
ラップする工事の運営整理
工期のポイント期日と調整
工程の都度組み直し
納材・乗り込み手配
無理のない計画運営
顧客への進捗報告
予算管理
特に追加や変更工事でトラブルになります。工事中の追加変更工事は余分な費用が発生しやすいので後回しにせず、早目の見積り、追加契約を行うこと。工期にも影響する恐れアリ。
- 実行予算の管理
- 予算の進捗と出来高の状況管理
- 追加工事の予算計上・金額確定
考えられること
着工までに全体の実行予算算出
原価と利益の把握
予算外支出の把握と管理
現場経費の管理
現場監督は、この内容を複数の現場で掛け持つことになります。
常駐での管理ではないので、この現場監督の力量がカギを握ります。
ポイントとしては、
現場監督とのコミュニケーションが大切になります。
また現場監督をサポートする現場の大工さんや関連業者さんの力量も重要になります。
リフォームの現場は難しい
現場を見る上でリフォームの現場は新築と比べ難しいと思います。
そのため工事監督の力量と、大工さんの力量が必要になります。
新築工事の場合は1から建てていくので設計図通りに進んでいきます。
リフォームの場合は、大半が解体工事から入ります。すべて潰すわけではなく、部分的に利用する為に解体します。
解体だけでも注意が必要です。また解体してみると予想外のことが起こります。その予想外のことに対して、素早い判断が必要になります。
そしてその判断に費用がかかる場合は、話し合いなどを設ける必要があります。
現在の家は現状の状態で構造が成り立っているわけです。構造上重要な柱や壁なのか判断、構造計算が必要な場合の確認などもでてきます。
それによっては計画変更もあり、その対応が必要になります。
柱などの痛みの度合いによる、利用するのか取り替えるかの判断も必要です。
他にもあると思いますが、要は現場での判断がたくさん出てくることになります。
現場にはお客様が住んでいる、住みながら工事が多くあります。
その場合、まず安全配慮が重要です。
そして騒音・ホコリの対策、職人のモラル・教育をしっかりしなくてはいけません。
その現場に一番長くいるのがお客様になります。来るはずの作業者が来ない、荷物が間違えて届いた、何か外れているなど少ししたことでも非常に心配になります。
そんなときの配慮や連絡、報告が重要になります。
新築の場合はそれほど気にしなくてもいいことに、気を使える気の利いた職人や業者、そして大工さんに現場監督が必要になります。
この様な現状を把握することが必要になります。
顧客側から見た現場管理と対策
契約までに現場のことでの心配事などの確認が漏れていた場合は、工事が始まるまでに確認して解決しておきましょう。
理由は、契約済みであり、契約内容の約束を遵守する為の着工です。
その約束内容が確認されたあととして進んでいます。あとは約束の金額と期日で完成させる段階になっているのです。
着工してからでは、契約内容に含まれない内容の対応などは、計画変更が必要になり、双方がダメージを受ける場合もあります。
あと、契約書の約款を再度確認しておきましょう。ここにたくさんの情報が記載されています。
工事の変更や工事の延期の場合、自然災害が発生した場合、引渡しのことなど
現場でのマナー
- 喫煙が困るなら伝えておくといいです。
- 食事休憩は建物内でする場合、食事のゴミなどどうするか
- 工事中のラジオは?
- 作業開始時間や終了時間、休日は
- 留守にしてもいいか、カギの確認
- 工事完了後のカギは取り替えてくれるのか?
- 近隣挨拶をしてもらいたいところは
- 近隣で注意すること、道路や清掃について
- 工事車両や搬入車両はどうするのか
- 道路掃除や側溝の清掃などはどうするのか
安全対策
- 工事中の緊急連絡先など連絡網について
- 家族の安全通路の確保はどうするのか
- 進入禁止部分など明確にしてくれるのか
仮設対策
- 職人のトイレはどうするのか
- 仮設トイレを置く場合の位置
- 工事中の電気や水道はどうする?費用は?
- 進入路の植木や門扉、土間は養生するのか
- 工事による風呂やトイレ、洗面、キッチンが使えないときの対策はどうするの
- 居住区のホコリやニオイなどの対策
- エアコンやテレビが使えない時期はあるのか
- 荷物移動やその方法や保管場所
工事について
- 暦の良い日に着工したい
- 工程表をくれるのか
- 隠蔽部分などは写真で確認させてくれるのか
- 顧客側で手配しなければならないことはないか
- その場合そのタイミングを教えてほしい
- 追加費用が発生しそうなことはないか
- 追加工事の対応はどうなのか
- お茶出しなどはどうすればよいか
マンションの場合
管理組合と確認したか
養生の範囲
エレベーターの使用時間帯
駐車場の入庫時間
※マンションの場合見積条件に大きく影響しますので、このようなことは契約前に必ず行っているとは思います。
その他注意すること
現場の職人さんとの会話は構わないですが、一般的な会話だけにしましょう。
工事の内容で決定内容から変わることは現場監督と話するべきです。
また作業員から出来るよと言われても監督を通さずに依頼は避けるべきです。
全体の予定を組んでいるのは監督です。全体で狂う場合もあります。
特殊な電気や電気器具、または普通よりも使う電気の使い方をするようなら、事前に行っておきましょう。
電気容量を変える場合は大元の電線を交換する必要がある場合があります。
リフォーム会社からすればあたりまえの事と思いますが、確認しておくことで後でトラブルを防げます。
まとめ
今回はリフォーム工事について説明しました。
リフォーム工事は普通の工事よりも難しいです。
大規模なリフォーム工事に慣れた会社を選び、配下の業者さんや大工さんも同じことがいえます。
現場監督とのコミュニケーションがリフォーム工事をうまくする秘訣です。
お互いが話しやすい環境にすることで解決する問題も多くなると思います。
リフォームするなら絶対に失敗したくない! を念頭にして考え、
今後もリフォームについて発信していきます。
参考になったことなど有りましたら教えていただけると今後の励みになります。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。