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ライフスタイル リフォーム

【防音リフォーム】在宅ワークや趣味!音に関する対策

kokochi
こんにちは、日々の生活をもっと大切にして、ここち良い暮らしを目指している「kokochi」です。 ここち良い暮らしに欠かせない『住居』そのリフォームについて取り上げています。

リフォームするなら絶対に失敗したくない!

インターネットで調べても、企業宣伝や紹介サイトばかりです。

もっと中立に、ユーザー目線のものがあればいいと思い、私の経験と知っていることを皆さんに情報発信しています。

リフォームについて学んでいただけるような場所を作りたくて、

『リフォームを考えたら学べるブログ』を立ち上げました。

どうぞ、よろしくおねがいします。

今回は、【防音リフォーム】ニューノーマル時代、在宅ワークや趣味!音に関する対策

につて紹介したいと思います。

生活騒音

自宅で生活していく上で、騒がしくて静かにしてほしいと思うことが度々あります。

一瞬の時間や、頻度が少ない場合は我慢できることですが、継続するとストレスが溜まってしまいます。

生活騒音とは、普段の生活の行動において住宅周りや住宅内で発生する音を指していいます。

家庭用機器からの音

  • 洗濯機・冷蔵庫・掃除機
  • エアコン及び室外機、家庭用の給湯器

住宅設備・構造からの音

  • ドアの開閉音
  • 家具の移動音
  • 浴室のシャワーや排水音

音響機器からの音

  • テレビ、オーディオ、目覚まし時計
  • ピアノ、ギターなどの楽器

その他の音

  • ペットの鳴き声
  • 人の話し声、笑い声
  • 階段の足音
  • 子供の走る音
  • 自動車、バイクのアイドリング音

たくさんの状況で騒音となる可能性があります。

そして、被害者にもなるし、加害者にもなる可能性があります。

環境省が、生活騒音の発生源の内訳をまとめていますので参考にしてください。

 コロナ社会となり、これからニューノーマルな暮らしに移り変わる中で、自宅にいる時間が多くなります。

  • テレワークなどで生活音を防ぎたい。
  • 運動不足になりがちなので、自宅で軽く運動出来るようにしたい。
  • 音楽練習を仲間とリモート練習したい。
  • 習い事などをリモート学習したい。

自宅での個人的な活動も増えます

家族全員ではなく、家族の誰かが音の発生源となり、他の人にとって騒音と感じる状況を作ることになります。

音を出す側にとっては気にならない音も、他の人にとって不快と感じてしまうのです。

心地よい自宅であるはずが、ストレスとならない対策を考えてみましょう。

この時代であるからこそ、この様な騒音の対策をリフォームで考えてみてはどうでしょうか。

音について

防音リフォームを考える上で、音について少しまとめておきます。

■音の単位

ヘルツ(Hz)

音は、空気などを振動して伝わります。その波が1秒間にゆれる回数=周波数の単位をヘルツといい、音の高さを表します。

一般的に、人間の耳が聞き取れるのは、約20Hz~20000Hzとされています。

数字が大きいほど高い音で、加齢とともに高音域が聞き取れなくなります。

デシベル(dB)

音の大きさを表す単位です。

騒音などを測るときに使います。

住居における音の基準値

昼間:55dB以下

夜間:45dB以下

比較的快適に過ごせるのは40~50dB程度までです。

■音の伝わり方

音には2種類の伝わり方があります。

空気中を伝わって耳に届く『空気音』

人との会話や音楽、自動車の音、ペットの鳴き声など

床や壁から伝わって聞こえる『個体音』

2階の足音や階段の足音、スピーカーの振動音、トラックなどの振動など

■音響

音響とは、音の響きのことです。

美しい音や心地いい音はこの響きが良くてその様に感じます。

音響効果を表す基準が『残響時間』です。

部屋の中に音を充満させてから、音を止めて60dB減衰するまでの時間をいいます。聞こえる音のエネルギーが100万分の1まで小さくなるということになります。

残響時間によって、明瞭に聞こえたり、心地よく聞こえたり、聞き取りにくくなったりします。

残響時間の目安は、部屋の大きさによっても変わり、最適な残響時間の目安は、12畳で0.5秒、6畳で0.4秒程度です。

残響時間は、計算で求めることが出来ます。

部屋の体積(容積)と部屋面の面積(仕上材別)とか仕上材の吸音率から求めていきます。

残響時間の表現の中に、『ライブ』と『デッド』という表現があります。

『ライブ』とは

残響時間が長く、響きが多い側の状態

『デッド』とは

残響時間が短く、響きが少ない側の状態

そして、最適残虚時間の範囲が、ライブ0.5秒、デッド0.28秒となるため、各周波数をこの間に入れていくことが音響計画(設計)となリます。

防音対策

では、いよいよ防音の対策についてお話させていただきます。

「防音」「遮音」「吸音」などと聞きますが、結局のところ同じ意味なんですか?

答えは少し違うので説明します。

「遮音」とは

空気中で伝わってくる音を遮断して、外へ音が透過しないように、または外から内へ透過しないように、する方法を指す言葉。

代表的な遮音材料としては鉄板、コンクリート、石膏ボードなどが挙げられます。

「吸音」とは

音を吸収することで音の反射を防ぎ、音が室外に透過することを防いだり、音を発している室内における音の反響を抑える方法を指す言葉。

代表的な吸音材としては、グラスウール、ロックウール、ウレタンフォームなどが挙げられます。

「防音」とは

音を遮断して音を透過させないようにする「遮音」と音を吸収することで透過することを防ぐ「吸音」を併せて『防音』といいます。

音を弱める目的物により防音方法は変わります。

防音リフォームとは、遮音するだけではなく、室内の音の響きにも配慮した吸音も考えていくことです。

■防音の考え方

音は目で見えないので、数字で効果を測るとわかりやすいと思います。

デシベル(dB)(音の大きさを表す単位)で考えていきます。

考え方は引き算です。

【現在の部屋の音の大きさ○○dB】-【遮音性能○○dB】

=【その部屋の外で聞こえる大きさ○○dB】

この -【遮音性能○○dB】をどのあたりにするかが防音工事の工事内容になります。

ここで注意しなければならないのが、費用です。

○○dBの数値が少し変わるだけで金額がかなり違います。

dBの単位は「対数となるため何乗単位で増えて行くからです」

20dB減衰させるのと、40dB減衰させるのは 単純に2倍ではないのです。

20×log(P/P0) [dB]となり、10倍と100倍の差になります。

よって工事費も遮音性を5dB上げようとすると2倍、10dB上げると4倍程費用が変わると言われています。

部屋の大きさにもよりますが、窓を2重にする工事程度から本格的な音楽スタジオのような完璧な防音では、数十万~1000万を超える工事となります。

ニューノーマルな暮らしに合わせた、日常会話が、比較的快適に過ごせるのは40~50dB程度の心地よい生活に合わせるリフォームを基準として、それ以上の工事をしていくか考えてみてはどうでしょうか。

本格的に考える場合は、リフォーム会社だけでなく、ヤマハなどの音楽メーカーと相談し、シュミレーションして計画する必要があります。

■音を防ぐ為のポイント

まずは大きく『空気音を防ぐ考え方』と『固体音を防ぐ考え方』の2つがあります。

『空気音を防ぐ考え方』

  1. より重く、より厚い素材を使う
  2. 共振を防ぐ方法
  3. 隙間を失くす
  4. 壁・天井や窓を二重にする
1・より重く、より厚い素材を使う

遮音性能は単位面積あたりの重量が重いほど性能がアップします。

比重の重いものは金属、石、ガラスなどが考えられます。

それ以外でも従来より重くすれば効果が有るわけです。

住宅の壁の厚みは中空構造です。外部に関しては断熱材がありますがそれ以外は空洞と思います。

方法としてはいろいろあります。

  • 簡単な方法では、石膏ボードを2重貼りにする。(遮音効果)
  • ボードとボードの間に遮音シートを挟む。(遮音効果)
  • 天井も同じです。
  • 壁の中空部分にグラスウールやウレタン素材を入れる(吸音効果)
  • 出入り口建具を重たい建具(防音ドア)に変える(遮音効果)
  • 仕上げ材に吸音仕上げ材を貼る(吸音効果)
2・共振を防ぐ方法

重量が重いほど性能がアップするのですが、特定の周波数に遮音性能が低下する弱点があります。(コインシデンス効果)お互いの弱点を補うために複数の材料を組み合わして使う。

  • 石膏ボードを2重貼りにする。(遮音効果)
  • ボードとボードの間に遮音シートを挟む。(遮音効果)
  • 壁の中空部分にグラスウールやウレタン素材を入れる(吸音効果)
  • 仕上げ材に吸音仕上げ材を貼る(吸音効果)
  • 床材の仕上材下に遮音マットを敷く。
3・隙間を失くす

音は空気の振動で伝わります。空気の通る隙間があれば音も伝わりそこから音が漏れます。

ドアのしたの隙間、パッキンの緩み、換気口、窓の隙間など考えられます。

このことについては、断熱リフォームなどで考えられる気密性と似たものがあります。

ここで注意しなければならないのが、空気の通る隙間を塞ぐということは、換気性能が非常に落ちることになります。十分な換気計画も併せて必要になります。

  • 防音ドアに交換
  • 二重窓にする
  • 防音ダクト換気扇を取り付ける
  • 給気口にサイレンサーを付ける
  • 熱交換型換気扇にする。
  • 遮音コンセントカバーを取り付ける。
  • 証明器具でダウンラートなどは避ける。
4・壁、天井や窓を二重にする

むやみに壁を重くするのが難しい場合多重構造とする。

ただし音の場合は断熱と違い空気層の距離がかなり必要で200ミリ以上は話さないと効果がないとも言われています。

壁は難しいと思いますが、天井はほとんどが吊り天井になっており2重構造です。

ですから二重構造の間に、グラスウールなどの吸音材を敷き込むと効果があります。

注意事項

間仕切り壁などは天井仕上げ材から上の天井裏は骨組みだけの場合がほとんどです。

防音をしたい部屋の区画はキッチリと石膏ボードや中のグラスウールは躯体の天井まで施工しましょう。天井裏で音が回り込みます。

『固体音を防ぐ考え方』

固体音を防ぐ方法は難易度が上がります。費用もかかってきます。

  1. 構造を強くする
  2. クッション性の有る材料を使う
  3. 浮床にして構造材と切り離す
1・構造を強くする

構造が強いほど遮音性が強い。(木造よりコンクリート造)

木造の場合は建物の剛性を強めることで性能も上がります。が、リフォームの場合防音だけを考えた場合は、ここに通しするなら、先に述べた部分に投資したほうがいいと思います。

2・クッション性の有る材料を使う

足音や階段音など振動などから伝わる音にはクッション性の有る下地材などで考えると効果的です。

  • 床材の仕上材下に遮音マットを敷く。
  • 吊り天井材を防振ゴム材などで緩衝させる。
  • 仕上材をフローリンがなどの硬いものから、柔らかいクッションフロアーやカーペットに変える。
3・浮床にして構造材と切り離す

2階などの上階の床を、床を支える支持材の下にゴムなどの防振材を敷、建物を浮かした感覚にして伝わり音を軽減する。

・床下にグラスウールやウレタン素材を入れる

今回紹介しました方法を全てするわけではなく、目指したい減衰に併せて選んで行けば良いと思います。

リフォームの場合は現在のお家の状況ななど確認し、最善の方法を検討する必要があります。

室内の音環境でストレスに影響が

最近の住宅の場合は、和室の畳などがなくなり、床がフローリングが主流です。

フローリングなどの硬い素材は、音が反響しやすく、音が跳ね返り響きとして残ることがあります。『残響音』といわれるものですが、この残響音が多くなると、不快な聞こえ方をします。

この状況が毎日続くとなると、ストレスも溜まります。

簡単でおすすめの方法は、天井に吸音性のパネル仕上材を貼ることです。下地の状況で、材料も軽いので既存の天井の上から貼ることも可能です。

吸音材は、素材がそれほど硬くないため、壁などに貼ると、物をぶつけたときに傷を付ける場合があります。

ビニールクロスの場合は補修が楽ですが、パネルの場合はそうも行きません。

天井なら、汚れにくいし、傷つけにくいのでおすすめです。

また殆どの素材が調湿性やニオイに対してもにも有効なので大変メリットがあります。

音響計画(設計)

上記のお話と同じように、音響の計画ををする上で音の反射や反響が邪魔になります。

音を吸音、反射、拡散させて場所により音のバラツキが無いように考えていくことが大切になります。

不自然な音の響きや、室内の共鳴を防ぎ聞きやすい音を作るために5つの考え方があります。

1・不整形な壁面の形にする。

スクエアーなへ葉の形だと音の反射の報告が均一になり共鳴しやすいので、あえて壁を少し斜めにしたりして不整形な部屋の形にする

2・部屋の角に家具など配置する。

壁のコーナーは隣の壁とちかくなるので音の反射感覚が短くなったり共鳴しやすくなります。家具を設置することで反射方向がバラツキ拡散する。

3・壁の一面を凸凹仕上げにする。

音楽室や映画館などでよく見かけます。音の反射が一定報告にならないように凸凹にします。

4・吸音材と反射材をランダムに配置する

壁や天井にランダムに配置して音のバラツキを失くす。

5・対面する壁同士を吸音材と反射材で対面させる

音の吸収や反射を調整する。

そのはかの防音室の考え方

定型タイプの防音室

ユニット式で防音室を部屋の中に接地する考えです。

0.8畳、1.2畳、1.5畳、2.0畳、2.5畳、3.0畳、3.5畳、3.7畳、4.3畳

などタイプが選べます。

工事も簡単で性能は間違いない状況なので、お一人用の練習やテレワークの空間として利用できると思います。

音楽メーカーのヤマハより販売されているので、参考にしてみてください。

https://jp.yamaha.com/products/soundproofing/index.html

まとめ

今回は防音リフォームについて説明しました。

音のことや、音の特性に合わせて防音対策をする必要が有ることなど、少し難しい内容でした。

音とは、目に見えないものなので、人の感じ方にもよるところなので比べにくい為非常に取り扱いにくいものとなります。

追求すると、費用もかなりかかってしまうのでどの程度にするか1人で考えずに、お家で生活する家族で話し合うことが必要です。

少し余談ですが、

騒音とはどの様な音を指すのか?

音の中にはその場所でしか聞くことの出来ない、その風土を背景にした音があります。その場合は、音だけでなく目に見る風景とともに全体として感じる世界のことを『音風景』としているようです。

環境省のHPでも紹介がありましたが、

公益社団法人 日本騒音制御工業会 http://www.ince-j.or.jp/sound

環境省が「全国各地で人々が地域のシンボルと して大切にし、将来に残していきたいと願っている音の聞こえる環境(音風景) を広く公募しまとめた、日本の音風景100選/サウンドライブラリです。

結構癒やされますのでどうでしょうか。

リフォームするなら絶対に失敗したくない! を念頭にして考え、

今後もリフォームについて発信していきます。

参考になったことなど有りましたら教えていただけると今後の励みになります。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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