リフォームを考えたら、どの様に進めていくのかを全11話にまとめました。
全11話の紹介はコチラにまとめました。
11話の内容は、大きく3つの項目にしています。
- 情報収集の前にすること(全4話)
- 資料請求までにすること(全3話)
- 契約までの流れの紹介(全4話)
リフォームを考えたらまず皆さんはどうしますか?
多くの方はインターネットで『リフォーム』と検索して情報収集することから始めると思います。
検索結果は沢山の企業広告となり、
何をどのように集めればいいのか?
どのように選べばいいのか?
わからないところです。
それは、これから説明する、4つのポイントを押さえていないからです。
まずは、情報収集するために、以下の4つのポイントについて考えてみてはどうでしょうか。
情報収集する前にすることを4つのポイントにまとめています。
まずはこの4つのポイントを自分なりに整理してみると、これからの情報収集が明確になると思います。
情報収集する前の4つのポイント
- 自分の家を知る
- したいことの整理
- 予算を考える
- 優先順位を考える
この1〜4の順番で確認してから、情報収集していきましょう。
今回はその中の、「したいことの整理」について紹介していきます。
Table of Contents
Step②『したいことの整理』をする
リフォームをするにあたって、『伝える大切さ、伝わること』は非常に大切です。
しかし自分のやりたいことを伝えるのは、非常に難しいことなんです。
また伝える相手によっても伝わり方が違ってきます。
リフォームのいい担当者とは、自分の思っていることを汲み取って理解してくれる担当者のことです。
しかし、多くの担当者は少しズレてしまいます。
あなたが、建築やリフォームについて素人である場合、自分の知識の中での範囲でしか考えられなくなります。
そんな中で、具体的に担当者に要望を伝えてしてしまうと、主旨からズレていく恐れもあります。
ここでは、自分の困っていること、あるべき形などを整理するための準備を説明をいたします。
相手に伝える方法として、言葉だけで伝えるよりも、言葉と視覚で伝えた方が伝えやすく、伝わりやすいです。
まずは、伝えるための資料を集めましょう。
例えば、雑誌などでイメージ写真などあれば集めておくといいでしょう。
ズバリの写真を集めなくてもいいです。「この写真のこの部分」などピンポイントでさがすと集めやすいです。
良い担当者とおすすめできない担当者の会話風景を紹介します。
《おすすめ出来ない担当者の場合》
《提案力のある担当者の場合》
相手にうまく伝わることで、より良いものが出来上がるはずです。 そのためにも、どうしたいのか整理しておく必要があります。 前置きが長くなりましたが、『どうしたいのか整理する』ためのポイントを説明します。
これからのリフォーム会社を選ぶ際に、担当者が重要になるので、資料収集はビフォー・アフターのリフォーム実績だけを集めるのではなく、
会社の規模や会社の運営方法などもわかる資料を集めていきましょう。
リフォームの内容をまとめる
今回のリフォーム計画では考えないことでも、全体像で現在の状況、将来の状況を把握していきましょう。
全体の資金計画を考えておけば、今回の予算も考えやすいです。
まとめる方法は、おおきく2つに分けてまとめてみると良いです。
2つの分類
- 場所(症状・出来事)例)雨漏り・外壁塗装めくれ・タイル割れ など
- 行為・行動変化(人による)例)寒い・地震対策・対面キッチン・子供のこと など
症状などは、専門家の調査で調べてくれると思いますが、あらかじめ知っておくことで業者の技量や正確性もわかり、リフォーム業者の選別がしやすくなります。
自分でみてもわかるようなことを指摘しない業者、新たな問題部分を教えてくれる業者など、業者の姿を見ていくと良いです。
場所(症状・出来事)
健康診断の問診と同じように、自分の家がどうなっているかを自分なりに確認し把握してみましょう。
粗探しではないですが、リフォームの予算を考える上では重要です。
あとで予想外の工事として必要となった場合、予算オーバーとなりせっかくのリフォームを一部中止にしたり、計画変更することになる場合があります。
出来ると思っていたことが、後で出来なくなるとリフォームの満足度がかなり落ちます。
そうならないためにも最初の確認が肝心です。
どこから確認していけばいいかわからない!と思います。
まずは2つに分けて考えましょう。
- 『建物』
- 『建物以外』
優先順位的には『建物』となると思います。 まず『建物』について説明します。
『建物』
建物のくくりの中で2つに分けます
- 外回り
- 建物内部
外回り
外回りとはどんな所?
- 屋根・雨樋
- 外壁・バルコニー
- サッシ(窓)・玄関扉
- 基礎・屋外設備
など です。
おすすめの確認方法は
- テーマを決める。
- 見ていく順序を決める。
- 気になった部分の写真を撮る。
テーマーとは、先に述べた『屋根・雨樋』『外壁』など 順序とは、見ていく順序を統一しておくこと。
例えば、建物周りを時計回りで見ていくなど一連の順序を決める。
一度に全部見ていくと、目移りして見逃しやすいです。
また撮った写真の確認がしやすくなります。
これどこ?となっても時計回りで写真を撮っているのでその前後の写真から場所の特定がしやすくなります。
『屋根・雨樋』とテーマを決めて時計回りで見る。
気になることは写真で撮る。
次のテーマでも同様にしていく。
※屋根は登れないので遠目で構いません。
プロではないので、ただ気になると思った所を撮ればいいです。
「これはマズイ」と思うような所があればそこは何らかのことをしなければならないでしょう。
子供の成長記録や、健康診断のカルテのように、建物も同じようにしておくと今回はリフォームしなくても、今後の状況変化の確認が出来るので数年に1度はしておくと良いと思います。
綺麗にまとめる必要は有りません。 実際にリフォームの検討に入ると、業者さんが建物調査をするので報告書を作ってくれると思います。
建物内部
建物内部は大きく4つに分けます 水回り、居室(部屋)、居室以外、その他
4つの分類
- 水回り:キッチン、トイレ、洗面、浴室、など
- 居室(部屋):寝室、子供部屋、書斎、シアタールーム、など
- 居室以外:玄関、廊下・階段、物入れ、クローゼット、納戸、など
- その他:設備機器(エアコン、照明、床暖房、など)インテリア(家具、カーテン、装飾品、など)
- 部屋ごとに確認。
- 見ていく順序を決める。(時計回り)
- 気になった部分の写真を撮る。
『建物以外』
建物以外とはどんな所? 通常は外構(エクステリア)とも言います。 『お庭』『駐車場・駐輪場』『境界塀』『植栽』など
外構は意外と予算がかかります。
本当に必要なこと、今しなければならないか、を充分に考えましょう。
よくあることですが、「駐車場を増やしたい」と聞きます。
この工事にかかる費用が200万とした場合、近くに駐車場を借りた場合と費用面の検討とメリットや価値の検討をして判断しましょう。
近くに駐車場を借りた場合やコインパーキングの利用でもいいかもしれません。
行為・行動変化(人による)
こちらのリフォームは提案力が重要になります。
冒頭に説明したように、こちらからの依頼を鵜呑みにして提案してくる業者と工事をするとあとで後悔する可能性があリます。
どうなりたいのかどうしたいのか慎重に考えなければなりません。
リフォームしたいと考える要因は次の6つが考えられます。
リフォームする6つの要因
6つの要因
- 老朽化対策(モノによる事象)
- 災害対策:地震、台風、火災、など
- 環境対策:寒さ・暑さ、湿気、騒音、臭い、空気環境、など
- 防犯対策
- 生活スタイルの変更:子供の独立、2世帯、定年退職、車イス、エレベーターなど
- 趣味ができた:書斎、クッキング、オーディオ、運動設備
『どうしたいのか整理する』の前半で説明しました『場所(症状・出来事)』は、6つの要因の1.老朽化対策にほぼ当てはまります。
1.老朽化対策については正常なものからの比較ができるので明確になります。
2.災害対策、3.環境対策については構造や材料のことなどの建築知識が重要になります。
間取りの変更や構造が関わる工事となりやすいので、しっかりとした調査が必要。
この部分をメインに考えている場合は業者の施工レベルに注意しましょう。
2~6については、いま無いものを新たに作り出すことです。
リフォーム会社の選別をする際、提案力の差がウエイトを締めてきます。
特に5.生活スタイルの変更、6.趣味ができたなどは、リフォーム会社の提案により左右されるので、出来る限りの情報を提供し、業者からの質問に受け答えることがより良い提案をうけるポイントとなります。
今後、リフォーム会社に資料請求をしていくことになるのですが、資料請求をするとその会社の担当者が付きます。
やたらに請求を出すとその数の会社の担当からの質問と回答をすることになり、大変な労力となります。
手間を省くためにも上記2~6については、結論を伝える前に、困っていることや改善したいことをまとめるといいです。
《困っていることを伝える場合(例)》
このような結論ではなく、困ったこと、改善したいことを伝える相談であれば、方法はいくつもあり、どれがベストなのか打ち合わせで詰めていけます。
依頼された方も次の質問がしやすく本質にたどり着きやすい。
これが廊下が暗いので照明を付けて欲しい。などの結論では本質にたどり着きにくくなります。
《結論を伝えた場合(例)》
おすすめ出来ない担当者だと、その内容を鵜呑みにした提案となる。
依頼者もよくわからないことなので、プロが言ってるので大丈夫と思い込み進めてしまう。
(※結論とは、「寒いので2重サッシにしてほしい」など のイメージです。)
例題のように、依頼者の説明方法で解釈が変わってしまいます。
困っていることをまとめて、結論はプロの判断を聞いて判断していくかたちが望ましいです。
病院に行った場合は、こちらで治療方法を決めないですよね、先生の診断を聞いて処方箋をもらいます。
症状を正確に伝え、信頼できる先生かが重要です。 リフォームも同じことと思います。
まとめ
前回の記事でリフォーム会社には得手不得手があると述べました。 リフォーム会社といっても会社の成り立ちが様々だからです。
成り立ち
- 瓦屋さんからついでにリフォームするようになった
- 水道工事のついでにリフォームするようになった
- 塗装工事からついでにリフォームするようになった
- 不動産仲介からついでにリフォームするようになった
- 工務店で新築していたが、新築不況でリフォームにした
- ゼネコンの営繕からリフォーム会社を作った
- 建材の卸業者だったが、ついでにリフォームすることになった
上記のように様々です。
成り立ちで何をしていたかの確認も業者選択に重要となります。
誰もが、安心で快適な暮らしを望みます。
少しでも 安心で快適な暮らし になるために慎重に業者選びをしていきましょう。
次回は、『Step3 予算を考える』です。
『リフォームを考えたら学べるブログ』は、
リフォームするなら絶対に失敗したくない!を念頭に考えて発信しています。
インターネットで調べても、企業宣伝や紹介サイトばかりです。
もっと中立的でユーザー目線のものがあればいいと思い、私の経験と知っていることを皆さんに情報発信しています。
リフォームについて学んでいただけるような場所を作りたくて、
『リフォームを考えたら学べるブログ』を作りました。
今後もリフォームについて発信していきます。どうぞ、よろしくおねがいします。
参考になったことなど有りましたら教えていただけると今後の励みになります。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。