リフォームを考えたら、どの様に進めていくのかを全11話にまとめました。
全11話の紹介はコチラにまとめました。
11話の内容は、大きく３つの項目にしています。
- 情報収集の前にすること（全４話）
- 資料請求までにすること（全３話）
- 契約までの流れの紹介（全４話）
リフォームを考えたらまず皆さんはどうしますか？
多くの方はインターネットで『リフォーム』と検索して情報収集することから始めると思います。
検索結果は沢山の企業広告となり、
何をどのように集めればいいのか？
どのように選べばいいのか？
わからないところです。
それは、これから説明する、４つのポイントを押さえていないからです。
まずは、情報収集するために、以下の4つのポイントについて考えてみてはどうでしょうか。
情報収集する前にすることを４つのポイントにまとめています。
まずはこの４つのポイントを自分なりに整理してみると、これからの情報収集が明確になると思います。
情報収集する前の４つのポイント
- 自分の家をしる
- したいことの整理
- 予算を考える
- 優先順位を考える
この１〜４の順番で確認してから、情報収集していきましょう。
今回はその中の、「予算を考える」について紹介していきます。
目次
Step③『予算を考える』
「
「予算を考える」といっても、全くわからないから業者さんに見積り依頼して予算の把握をするのでは？と思うのではないでしょうか。
もちろんその通りなのですが、業者から見積りが出てしまうと断りにくくなったり、しつこく連絡がきたりして大変です。
やりたいことと予算がかけ離れてしまうと、今までの時間が無駄になるし、やりたいことがが出来ないことで気分も盛り上がらない。
そうならないために大まかな予算を把握するための情報収集をしましょう。
リフォームの予算を考えるときの注意点
リフォームの予算を考えるときに注意しなければならないことが有ります。
リフォーム（家がキレイに快適になる）の部分だけの予算を考えてしまうことです。
それに付随した費用を見落としがちになります。
よくある失敗例を参考に考えていきましょう
参考例
追加費用
- 荷物預かり費…100,000円
- アンテナ新品に交換…60,000円
- エアコン外部配管カバー交換４箇所…60,000円
- 駐車場系２台３ヶ月…80,000円
- 光熱費差額・銭湯代等…40,000円
- エアコン・カーテン新調・窓交換…270,000円
- 合計…610,000円
しっかりした業者さんなら契約前にリスク説明があります。
しかし、全ての業者がそうとは限りません。
競合する業者もあり、お客様の予算に合わせるため説明省略してしまうのです。
契約内容に含まれていなければ追加費用となるわけです。
最初から追加契約目当てで売り上げ金額を上げる業者もいると聞きます。
リフォームをする多くの人は、リフォーム後の姿を想像し、「リフォームしたら○○を買って楽しく過ごそう」などと考えます。
リフォームが最終目的ではなく、リフォームしてからの生活が目的のはずです。
そのための予算が、リフォームの追加費用でなくなってしまうことにならないように計画前に大まかな予算の計画が必要となります。
リフォームとは
リフォームする目的はたくさん有りますが、共通して言えることはリフォームが目的ではなく、手段でありリフォーム後の暮らしが目的といえます。
私の考えるリフォームは、今のお住いをリフォームすることで、今まで以上に安心で快適に心地よく暮らす。
そして生活を豊かにすること、と思っています。
リフォームの予算は、生活を豊かにする部分まで考えて予算を組むことが望ましいと思います。 すべての予算をリフォーム工事となる手段にあててしまうとその先に進みません。
大まかな予算の考え方
リフォームしたいと考えていても５００万、１０００万ぐらいかかる。
などと考えて具体的でないため、現実の実感がなく進まない状況になると思います。
リフォーム工事の内容を分解して、分解したカテゴリーで大まかに金額を考えていくことで現実的に考えられます。
まずはその家の「リフォーム工事の予算」と「リフォーム後に過ごすための予算」に分けましょう。
リフォーム工事の予算
リフォーム工事の予算を知るのは、建築に関して素人であれば難しいことです。
正確に出来ないのはあたりまえです。ここは気にせず進めていきましょう。
手順１
前回の Step②『したいことの整理』 を参考に、やりたいことをまとめているのであればその項目を箇条書きにして書き起こしましょう。
いくつかの項目があがりましたら、間違っていてもいいので自分の経験や、知人の話、雑誌や広告でも構わないので金額の予想をしましょう。
項目が更に分解できるなら分解して金額の予想をします。
例）LDKとして利用したい。と記入した場合 キッチン工事とそれ以外の工事費用と分解できます。
キッチン工事１００万、それ以外工事１５０万 など 最後に予想した金額を合計してください。
合計金額はいかがでしょうか、結構な金額になったかもしれませんが、次に進みます。
手順２
工事には仮設工事やその他工事というものが有ります。
仮設工事とは工事するにあたり一時的に施設や設備の施工を行うことです。
仮囲い、足場、養生、仮設トイレ、美掃などとなります。
この部分も大まかに予測しておきましょう。
工事の状況によっては不要です。難しいと思うので正確でなくて大丈夫です。
手順３
純粋なリフォーム工事以外にかかる費用を考える。
工事にはリフォームとは関係がないが費用のかかるものが有ります。
例えば、住みながら工事や仮住まいする場合は、仮住まいの費用や引っ越し費用などです。
思いつく所を考えてみましょう※不要なものは計算しない。
- 仮住まいの費用や引っ越し費用
- 工事中の自家用車の駐車場代
- 荷物整理の為のダンボールなど梱包材
- 工事中の光熱費 ・近隣挨拶や大工さんのお茶菓子代
- インターネット、テレビ、電話の引替え費用
- ローンの手数料、登記費用など
- 仮設足場を組むにあたって障害となる部分の移設や撤去
- 復旧費用（エアコン・カーポート・テラス・植栽・簡易倉庫など）
- 工事期間中の不要な外食費や銭湯などの費用
他にもあると思いますが、思いつくことがあれば予算に計算しましょう。 こちらの内容は最初の予算計画で見落としがちになります。
リフォーム後に過ごすための予算
リフォーム後に過ごすための予算は２つ有ります。
直接的なことと間接的なこと。
直接的なこととは、リフォームして工事が進むにつれて気持ちが変わってくるものです。
「せっかくリフォームするのだから、ついでにここもキレイにするか」と思ってきます。
- 選択していた製品や素材のランクアップやオプション対応
- リフォームした内容に合わせて家具の新調
- リフォームした内容に合わせてカーテンや照明器具の交換
間接的なこととは、リフォームした目的のリフォーム後の豊かな暮らしのために必要な費用です。
- 家電製品の購入
- 趣味などの豊かな暮らしのために揃える物の費用
- 置物など部屋を飾る雑貨など
まとめ
今までの手順の合計がリフォーム金額といえます。
リフォーム金額
- リフォーム工事の予算 合計
- リフォーム工事その他工事 合計
- リフォーム後の予算（直接的な費用） 合計
- リフォーム後の予算（間接的な費用） 合計
「リフォームをして大満足！」と思えるのはこの全てが満たされたときと思います。
実際はそううまく出来るものでは有りません。
皆さん、思った通りの金額よりかなり高くなったのではないでしょうか？
「せっかくリフォームしようと思ったのに、なんか萎えてしまった！」ってことになっていませんか？
今回の金額は自分で予想しただけであてになりません。
しかし目安や基準になります。
工事内容も分解することにより、今後実際に業者さんの価格との比較が出来ます。
契約してからの予想外の費用も未然に予知できるようになったと思います。
これから資料請求→商談→建物調査→プラン打合せ→見積り と進むことになります。
失敗しないリフォームをするためには、業者選定が大切です。
最初に自分でここまでしておくと今後の業者選定がしやすくなります。
業者さんによってやり方や見積りがバラバラです。
説明を受けると、どこの業者の話も納得させられます。
何が正しいか解らなくなることもあります。
でも安心です。自分の判断基準が出来たのですから。
誰もが、安心で快適な暮らしを望みます。
少しでも 安心で快適な暮らし になるために慎重に計画していきましょう。
次回は、『Step④優先順位を考える』です。
『リフォームを考えたら学べるブログ』は、
リフォームするなら絶対に失敗したくない！を念頭に考えて発信しています。
インターネットで調べても、企業宣伝や紹介サイトばかりです。
もっと中立的でユーザー目線のものがあればいいと思い、私の経験と知っていることを皆さんに情報発信しています。
リフォームについて学んでいただけるような場所を作りたくて、
『リフォームを考えたら学べるブログ』を作りました。
今後もリフォームについて発信していきます。どうぞ、よろしくおねがいします。
参考になったことなど有りましたら教えていただけると今後の励みになります。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。