リフォームするなら絶対に失敗したくない!
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『リフォームを考えたら学べるブログ』を立ち上げました。
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今回は、コロナなどで人々のライフスタイルのあり方を大きく変えていく考えがでてきています。その一つである、マルチハビテーション(多拠点生活)につて紹介したいと思います。
Table of Contents
マルチハビテーションとは
マルチハビテーション(Multi Habitation) は、マルチ(Multi )と住居(Habitation)を組み合わせた造語で、複数の住まい、多様な居住地となり、一つの住居で定住するのではなく、複数の住まいを利用しながら、自分らしい生活を実現する手段としての住まい方です。
バブル期のような、富裕層がリゾート地に別荘を持つイメージがあると思いますが、今回紹介したいことはそういうイメージではないです。
一般的に都市部に生活拠点を残しながら、違う環境に住居を持ちライフスタイルに合わせて、行ったり来たりする考え方です。
近年は、人口減少や都市集中により、地方の住宅の空き家が増えています。
そんな中で、譲り受けたり、相続して処分に困ったりするなか、安く購入出来たり、安く借りることが出来たりと気軽にマルチハビテーションすることが出来るようになりました。
また金銭的な面と、仕事の面でも変わって来て、やりやすくなってきました。
定職を持たないシニア層もですが、コロナにより仕事の在り方も見直されて、在宅で仕事が出来る人も増えています。
そんな状況となり、ライフワークの選択肢も広がり、ワーケーション※という考え方もあります。
マルチハビテーション生活に憧れもありますが、その考え方について紹介してみたいと思います。
ワーケーション(Workation)とは
ワーク(Work:働く)とバケーション(Vacation:休暇)を組み合わせた造語で、観光地やリゾート地などでテレワークを利用しながら、働きながら休暇をとる過ごし方。
マルチハビテーションの現況
■関係人口の実態把握
令和2年2月に国土交通省 国土政策局総合計画課より『関係人口の実態把握』の報告がありました。
「関係人口」とは?
「関係人口」とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々のことを指します。
地方圏は、人口減少・高齢化により、地域づくりの担い手不足という課題に直面していますが、地域によっては若者を中心に、変化を生み出す人材が地域に入り始めており、「関係人口」と呼ばれる地域外の人材が地域づくりの担い手となることが期待されています。
今回の調査での、関係人口(訪問系)とは
日常生活圏、通勤圏、業務上に支社・営業所訪問等以外に定期的・継続的に関わりがある地域があり、かつ訪問している人。
(地縁・血縁先の訪問(帰省を含む)を主な目的としている人を除く)
三大都市圏居住者の日常生活圏、通勤圏以外の地域との関わり状況について
三大都市圏の18歳以上の居住者(約4,678万人)のうち23.2%(約1,080万人)が関係人口として日常生活圏、通勤圏以外の地域を訪問している。
関係人口(訪問系)の関わり先でどう過ごしているのか
質問の内多い回答ベスト6をまとめてみました。
何もせずに過ごしすが全体の4番目に多く、ゆっくりとスローライフな生活を考えているのでしょうか。
本業の普段行っている業務や仕事(テレワークなど)も11%と令和元年9月のコロナ前の調査でも意外と多いです。
■複数拠点生活に関する基礎調査
2020年7月の一般社団法人 不動産流通経営協会で、複数拠点生活の実施者、意向者を調査をしています。
その中の一部を紹介します。
複数拠点生活が行われているサブ拠点の場所
6割近くの方が近郊にサブ拠点があります。
サブ拠点までの移動時間
半数の人が2時間以内にサブ拠点があります。
サブ拠点での滞在日数(年間)
このデータもコロナ前のデータとなるので、滞在日数などは状況が違うようにも思いますが、
55%の人が週に1日以上滞在しています。
45%の人が週に2日程度以上滞在しています。
マルチハビテーションに至る考え方
一般的な住居の考え方は家族の成長に伴い変わってきます。
結婚間もない家族の場合、夫婦共働きも多く、駅チカ、会社にも近い利便性重視。
子供ができれば、保育園・学校・公園・病院などの環境を重視。
少し子供が大きくなれば、部屋数を重視し郊外へ移動。
子供が独立していくとその部屋もあまり、購入した家のメンテナンス、見直しが必要となる時期になります。
ちょうど40代後半~50代前半に入ったころでしょうか、子供も大きくなりそれぞれの生活になっています。仕事の方も少し先が見えて落ち着く時期でもあります。
夫婦二人の時間も増えて来るので、これから先の第二の人生の暮らしについて考えていく時期と思います。
これからの50代と60代から70代をアクティブシニアとして豊かに暮らすためにどうするか、まずは住まい方(この家)について話し合いましょう。
また、コロナ以降は、若年層でもマルチハビテーションが可能になってきました。
『モノからコト』に価値観が変わり、物欲よりも体験などに価値を見出し始めています。そしてコロナでリモートワークの時代となり、ワーケーションが可能となってからです。
昔なら、職場と自宅が近いと往復に移動時間が有効に使えるし、移動の耐力やストレスもなく理想とされていました。
そのため都心の駅チカに暮らすことを理想としていましたが、リモートワークのおかげで、職場が家に近づいてくれたわけです。
シニア層だけでなく、ミドル世代やシニア前の世代も選択出来るようになってくるのではないでしょうか。
■この家を住み替えるのか、リフォームするのか?
今回4つのパターンを紹介します。
- コンパクトな賃貸住宅に住み替え
- 70代まではこの家で暮らす為のバリアフリーリファーム
- リバースモーゲージを利用して、この家をリノベーション
- マルチハビテーション
1・コンパクトな賃貸住宅に住み替え
現在の住居を売却又は貸家にして収入を得て、病院や移動に便利でコンパクトな賃貸マンションで暮らす。
貸した家の家賃と今の家賃差額は年金と併せた生活費として暮らす。
賃貸で貸す場合なら状況によっては戻って生活することもできる。
2・70代まではこの家で暮らす為のバリアフリーリファーム
70代までは最小限のリフォームにとどめて、この家で暮らす。
最小限のリフォームとは、バリアフリーリフォームで、手すりや床の段差解消、浴室のリフォームなどです。
また玄関までのアプローチや、宅配BOXの工事も計画してもいいと思います。
3・リバースモーゲージを利用して、この家をリノベーション
自宅を担保に生活資金を借入れし、自らの持ち家に継続して住み続け、借入人が死亡したときに担保となっていた不動産を処分し、借入金を返済する仕組みです。
金融機関が取り扱うリバースモーゲージでは借入人が生存中に毎月利息分のみ支払い、元金は借入人の死亡後に相続人が自宅を売却することなどにより一括で返済します。
社会福祉協議会が取り扱うリバースモーゲージでは、借入人の死亡などの理由で契約が終了したときに、相続人が借入元金および利息の返済をすることが必要です。
金融機関によって条件は異なりますので確認が必要です。
この制度を使って、思い切ってフルリノベーションをしてはどうでしょうか。
4・マルチハビテーション
一つの住居で定住するのではなく、複数の住まいを利用しながら、自分らしい生活を実現する手段としての住まい方です。
都市部に生活拠点を残しながら、違う環境に住居を持ちライフスタイルに合わせて、行ったり来たりする考え方です。又はその逆の行ったり来たりです。
マルチハビテーションの考え方
すでに実家や他の住居がある場合と、新たに探す場合や、生活拠点をどちらにするかでも方法は変わってきます。
住居が2つあるので、拠点を決めて、予算のバランスを考えないといけません。
サブの住居にあまり使わない荷物を倉庫代わりにしておくと、拠点の家が充実します。
逆に拠点を田舎などで部屋が余る場合は、その拠点に荷物を置いてもいいと思います。
考え方として、最終的にどちらを拠点にするかですが、老後は車の運転や病院に通うことなど考えると、都心部に戻ることを考えていたほうがいいと思います。
田舎暮らしをする場合なら、中古住宅の購入も可能ではないでしょうか。
夫婦2人の生活なら20坪ほどあれば問題なく、60㎡代の平屋住宅など探してみると200万~でも売っています。そこを1000万程でリフォームしてもいいし、300万ほどで最低限の水回りだけのリフォームでも考えられます。
DIYも流行っているので、趣味として自分の家をさわって見るのもいいかもしれません。
10年から15年程度暮らして戻る方法もあります。
費用を浮かすためにも、現在の生活を見直す必要は有ると思います。
■マルチハビテーションの注意点
二重生活によるコスト増加
住居は安く購入できたとしても、固定資産税、光熱水道代、家具、家電、備品と二重になります。
またメンテナンス費用、維持費も2軒分になります。
もう一つの拠点の距離
アンケートにもありましたが、もう一つの家までの移動時間はできるだけ短いところを探しましょう。
1時間未満は全体の26.4%、2時間未満が全体の半分です。
遠くなると、移動が面倒になりどちらかの家で暮らすことになります。
せめて100キロ圏内で、高速道路の料金も割安のところ。
理想は、60キロ程度で下道でも行けるようなところがいいですね。
私は、ゴルフが好きなので、ゴルフ場に近いところなど憧れます。
★空き家を探す方法
現在社会問題にもなっている空き家問題です。
民間企業だけでなく、行政もその対策に働きかけており、空き家が探しやすく、また場所によっては助成金もあります。
平成31年3月29日 国土交通省の広報より
https://www.mlit.go.jp/report/press/totikensangyo16_hh_000189.html
国土交通省は、全国の空き家等の情報を簡単に検索できる『全国版空き家・空き地バンク』について、今般、空き家等を活用して移住・定住を考えている消費者などに向けて、各自治体の各種支援制度情報等の拡充を実施しました!
これにより、空き家等のマッチングの一層の促進が期待されます。
『全国版空き家・空き地バンク』について
全国に点在する空き家等の情報を簡単に検索できる『全国版空き家・空き地バンク』(以下「全国版バンク」といいます。)
につきましては、昨年4月より、公募によって選定された2事業者((株)LIFULL、アットホーム(株))が運営しております。
本年2月時点で、全国の603自治体が全国版バンクに参加し、延べ9,000件※を超える空き家等の情報が掲載されている
ほか、成約に至った物件数は、既に累計で1,900件を超えております。
※掲載物件数については、一部、2事業者で重複があります
今後とも、全国版バンクを通じた情報提供の充実化等により、空き家等の更なるマッチング促進が期待されます。
また、インターネットで、”空き家バンク〇〇市” ”空き家バンク〇〇県” と検索してください。
参考に、”空き家バンク栃木市”と検索すると、
栃木市空き家バンク あったか住まいるバンク
栃木市役所 都市整備部 住宅課
と表示されます。
まとめ
今回はマルチハビテーションについて説明しました。
マルチハビテーションというスタイルで住み慣れた都心部と、少し田舎でのスローライフのいいとこ取りの暮らしもいいものです。
中古を購入してリフォームや賃貸で試しに暮らすという方法もあります。
また最近は定額制で月4万円~で全国の提携している空き家を利用したサービスが話題になっています。
これもニューノーマルの流れなのかもしれません。
リフォームするなら絶対に失敗したくない! を念頭にして考え、
今後もリフォームについて発信していきます。
参考になったことなど有りましたら教えていただけると今後の励みになります。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。