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リフォーム

【断熱リフォーム】家が、寒い・暑い その対策②

kokochi
こんにちは、日々の生活をもっと大切にして、ここち良い暮らしを日々目指している「kokochi」です。 ここち良い暮らしに欠かせない『住居』そのリフォームについて取り上げています。

リフォームするなら絶対に失敗したくない!

インターネットで調べても、企業宣伝や紹介サイトばかりです。

もっと中立に、ユーザー目線のものがあればいいと思い、私の経験と知っていることを皆さんに情報発信しています。

リフォームについて学んでいただけるような場所を作りたくて、ブログを立ち上げました。 よろしくおねがいします。

今回は前回の続きでpart2になります。

家の中で生活する上で、

冬:家が寒い、夏:家が暑い、あたりまえの話ですが、皆さんそれで困っていると思います。

現在の新築住宅は、かなり断熱性能に優れ20年前とは格段に向上しています。

リフォームするついでに少しプラスするだけで、生活環境面や省エネ効果など向上するので紹介したいと思います。

断熱リフォームの施工方法

断熱が不十分な家の冬場は、室内の熱が窓・ドア・給気口などの開口部や、天井・壁・床などを伝わり徐々に外に逃げてしまいます。

また、熱を逃すだけでなく外から入る冷気もブロックできないので、ずっと暖房し続けなければ、室内は暖かくならないと思います。

夏場も冬場の逆で同じようなことがいえます。

では、どの様に防ぐためのリフォームをすればよいか、施工方法を紹介したいと思います。

断熱リフォームの施工方法

  • 屋根断熱
  • 屋根遮熱
  • 天井断熱
  • 壁断熱
  • 窓断熱・遮蔽
  • 床断熱
  • 浴室の断熱

今回は赤文字の壁断熱までの紹介になります。残りの部分は「part3」で紹介いたします。

■屋根断熱

最上階や2階建てでも平屋部分などは、夏場の太陽光を直接受ける屋根から伝わる熱で非常に熱くなります。

また熱せられた屋根材が日が沈んでも冷えにくく夜でも熱く感じます。

真夏の屋根の方面温度は80℃を超えます。その熱が部屋に伝わってくるのですから当然屋根下の部屋は熱くなります。

夏の自動車を想像するイメージできます。

屋根材は、瓦・スレート瓦・金属瓦が主流です。それぞれ特徴がありますが、従来の施工は基本同じです。

屋根の重みを支えるために等間隔で垂木があります。その上に野路板(合板・ベニヤ板)を敷き詰め屋根面を作ります。その上に防水紙を張り付けて屋根材を葺きます。

屋根表面からの順番

  1. 屋根材
  2. 防水紙
  3. 野路板(合板)
  4. 垂木

の順番になります。

屋根断熱工事には大きく2種類あります

種類

  1. 屋根を吹き替えて外から行う 外断熱工法
  2. 既存屋根を残し、建物内の小屋裏から行う 内断熱工法

1・外張り断熱工法

施工精度は良く、屋根材も新しくなるが、その分コストは高い。

屋根葺き替え工事をするならこの工法が断然おすすめです。

一般の屋根葺き替えのリフォームと(外張り断熱工法)の施工手順

断熱リフォームの工事手順(外張り断熱工法)

外張り断熱工法

  1. 表面の既存屋根材を撤去します。 ※一般の屋根リフォームと同じ
  2. 野路板の不陸など下地調整。 ※一般の屋根リフォームと同じ
  3. 既存野路板の上に断熱材と桟木を敷きます。 ※断熱工事部分
  4. その上から野路板を張ります。 ※一般の屋根リフォームと同じ
  5. 防水紙の施工。 ※一般の屋根リフォームと同じ
  6. 新規屋根材を葺きます。 ※一般の屋根リフォームと同じ

この様に従来の屋根工事の一連の流れに断熱工事を足すだけです。

施工上の注意事項
  • 外張り断熱工法にした場合は小屋裏換気は必要ないです。小屋裏も室内環境と同じになるので、常時窓を開けている状態になります。
  • 換気を付ける場合は熱交換型、もしくは家全体での24時間換気を計画する様にしましょう。
  • 小屋裏に外部に面した妻壁がある場合は、壁面も断熱する必要があるので注意が必要です。

2・内断熱工法

屋根を葺き替える必要がない場合はこの工法をします。

屋根裏内の不自然な体勢で作業するため施工精度は悪くなります。

小屋裏の状況を確認し、一番施工精度が確保出来る断熱材での施工を選択する必要があります。

キッチリと施工しなければ内部結露の恐れもありますので、注意が必要です。

切妻屋根や片流れの単純な屋根に適しています。寄棟や谷、隅棟の多い屋根には不向きです。

断熱材の種類は

種類

  1. 形成されたポリスチレンフォーム
  2. 硬質ポリウレタンフォームの吹付け

などがあります。

※吹付け作業は、施工条件面を良く打合せする必要があります。

施工手順
  • 小屋裏より、屋根垂木と垂木の間に残熱材をはめ込み留め付ける。
  • 野地板と断熱材の間の空間に、通気が取れる様にして結露を防ぐ

■屋根遮熱

工事は単純なので施工はしやすいが、断熱ほどの効果は見込めない。

遮熱塗装

屋根面に遮熱塗料を塗り、日射が多いときに太陽光からの近赤外線を効率よく反射して、熱の吸収を抑制します。

施工ができるのは、屋根材の種類によります。

金属屋根、スレート瓦は施工可能です。

断熱ほどの効果は無いですが、施工は簡単です。

外壁塗装や屋根のメンテナンス工事をするならついでに行うといいと思います。

■天井断熱

屋根断熱が出来ない場合に天井面で断熱をする考えです。

従来の木造住宅は、この天井断熱が主流でした。

屋根で一旦熱を遮り、小屋裏の空間で風を通して冷ました上で天井面で断熱する考えです。

重要なのは小屋裏の換気がきっちり出来ているかにより夏場の暑さが変わります。

また、冬場は風が通るので小屋裏は外気とほぼ同じとなる為、きっちりした断熱を行わないと寒いです。

家全体などではなく、部屋単位で施工が可能なので部分的なリフォームをした際についでにその部屋の断熱をする場合に向いています。

天井断熱の施工方法は2通りあります。

施工方法

  1. 天井の上からの施工
  2. 天井の下からの施工

1・天井の上からの施工

天井裏より、天井上面に断熱材を敷設するか吹付ける工事をします。

一般的な天井の施工方法は、梁りなどから吊り木で格子状に組み込んだ天井を吊っています。ですから人が乗ると天井が抜け落ちてしまいます。

そう考えると、人が移動できるのは梁の上だけになります。リフォームの場合は、

その梁の上だけでうまく断熱材が敷設出来るかを事前確認する必要があります。

敷設が無理な場合は、吹付けでの施工を選択します。

吹付けの場合

天井吹付け用の粒上のグラスウール断熱材を専用機械を使用して吹き込み施工します。

この工法の利点は継ぎ目がなく連続した施工が可能なので、熱ロスを低減できることです。

1㎡当たり厚み10センチで2キロ無いぐらいの重さなので、吊り天井でも心配ありません。

吹付けなので、複雑に入り組んだ部分でも入り込んでくれます。

施工上の注意事項
  • 夏場、小屋裏空間が非常に熱くなり、蒸し風呂の様になります。必ず小屋裏換気の換気量を確保しなければなりません。
  • 壁の頂部(外壁、間仕切り壁)は気流止めを行うようにしてください。
  • 埋め込み照明やダウンライトの取り付けは注意のこと。

2・天井の下からの施工

既存の天井の下側から成形されたポリスチレンフォームを張り付けて断熱する方法。

家全体で覆うわけではないので、熱ロスはあります。

夏場の天井からのほてりを押さえることが出来ると思います。

施工も大がかりではなく、その部屋だけで完結します。

天井の吊り状況によっては、一度天井を落とす必要もあるので事前調査が重要です。

■壁断熱

壁の断熱リフォームでは

壁の断熱の工法

  1. 「外張断熱工法」
  2. 「充填断熱工法」又は「内張断熱工法」

があります。

大きくは、外からするか、中からするかになり、外からする場合は全体にしなければ効果は薄いと思われます。

1・外張り断熱工法

屋根の外断熱工法と同じ様に、外壁と軒天井をやりかえる様なリフォームの場合おすすめします。

注意点として、外壁は現在見えている部分以外にも壁があるので、その部分まできっちり断熱できるかがポイントとなります。

では、「見えている部分以外」とはどんなところかというと、軒とか下屋根、玄関ポーチなどの小屋根部分です。

建築意匠上その部分は通常軒裏といい、天井面として水平に造作している部分になるのです。

実際はその水平天井面より上まで壁が伸びているのです。

その見えない壁まで施工することが大切になります。

また現在の外壁の仕上材によっても工事内容が変わります。

外壁がモルタルの場合、その上から施工可能。モルタルをめくって施工も出来ますが、過撤去処分の手間がコストに反映されます。

外壁が、サイディングの場合は、一度めくってからの施工になります。

一般のサイディング張替えのリフォームと(外張り断熱工法)の施工手順

施工手順

  1. 既存の仕上げ材の撤去 ※モルタルは不要の場合あり
  2. 軒裏、小屋根の上裏の撤去 ※一般のサイディング張替えの場合内容により不要
  3. 下地材の確認、下地に問題がある場合構造用合板張り
  4. 防水シート張り
  5. 桟木の取り付け(通気工法)
  6. 断熱材の設置 ※一般のサイディング張替えの場合不要
  7. 軒裏、小屋根の上裏の工事 ※一般のサイディング張替えの場合内容により不要
  8. サイディング取り付けのための金物取付
  9. サイディング張り
  10. 取り合いシール工事

オプションで、基礎までするか検討必要。

大まかにはこんな感じです。

この様に従来のサイディング工事の一連の流れに赤文字の工事を足すだけです。

壁の外断熱は屋根も同じ様に外断熱にすると効果がアップします。

2・「充填断熱工法」又は「内張断熱工法」

「充填断熱工法」と「内張断熱工法」の違いは断熱材の違いです。

柱や間柱の間に断熱材を入れます。

充填工法では、グラスウールなどの柔らかい断熱材。

内張断熱工法では押出法ポリスチレンフォーム保温版などを張ります。

断熱材の取り付けが終わると、防湿フィルムを張り、石膏ボードを張りクロスなどの仕上材で化粧します。

この工事は一般的な断熱工事です。

簡易内張断熱工法

完全な断熱工事ではありませんが、リフォームする部屋で大がかりに壁天井を壊さずに既存の壁仕上げの上から断熱材を施工する方法です。

外部に面する壁面に貼ることで、外壁から伝わる熱移動を低減できます。

真冬に暖房をかけた室内で有っても、断熱工事のされていない外部に面する室内壁を手で触って見ると非常に冷たくないですか?

また、少し湿った様に感じませんか?

その湿りは、表面結露です。室内の温度とその壁の表面温度の差で起こる結露です。

その様な状況を緩和できると思います。

まとめ

今回は、断熱リフォームの工事の部分について説明しました。

断熱リフォームは表面上で目に見えるものでは無いのでそこに投資するのにためらう部分かもしれません。

しかし目に見えない中身の工事であるからこそ、やるタイミングを逃すと次にすることが難しくなる部分です。

浴室のリフォームなら、床下もすべて見えるので基礎の断熱や、せっかくなら窓の交換もしたいところです。

後ですることが出来ない部分でもあります。

間取り変更するような工事であれば、その工事費に断熱の材料費とその手間代で済むかもしれないです。

あと少しの投資で済む場合もでてくるので、じっくり考えてはどうでしょうか。

リフォームするなら絶対に失敗したくない! を念頭にして考え、

今後もリフォームについて発信していきます。

参考になったことなど有りましたら教えていただけると今後の励みになります。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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